個の時代

梅田のところのブログに出てくるFast Comanyの「Creating a Gem of a Career」だが、梅田さんが要約を出されている。

そしてチーム、プロジェクト、協力という感覚を皆が共有していて、たとえば何か技術的な問題に直面すればギークの友人にIMで尋ね、問題を解決する。会社の境界など考えずに、外部の人間の知恵を求める。

これって、アメリカに限らず、日本のオープンソースやセキュリティなど各種コミュニティで普通にやられていることだな。こうしてみると、日本のコミュニティも捨てたもんじゃないのだろうか?
広島の片田舎に住んでいても、東京の最新セキュリティ動向とほぼ時期に取得できるのもこれらの個人間の情報のやり取りに負うことが多い。でなければ、私のような地方で地べたを這ったような現場にいる人間が日経BP社さんや技術評論社さんなどで雑誌記事など書かせてもらえるはずがない。
周りも見ても、セキュリティのコミュニティ系でトップグループにいる人間は、たとえ自分の会社が民事再生手続きに入ろうが、即行で、複数の人間から次の職場のお誘いがメールやML(一部ネタあり)や携帯電話で次の職場への問い合わせがあったりする。事業企画を組める人、事業のコア技術を持った人は、少なくともそのノウハウが陳腐化するまでは食いぱぐれる事のない典型だろう。
ただ、先の紹介されているサイトに紹介されているようなアメリカ人の若者の母数が示されていないのだが、このような日本のコミュニティでなされているような情報交換を一般のアメリカの大学生まで本当にやっているなら脅威ですね。そういった学生が普通に社会に出てくると、劇的に業務スピードが上がる可能性がある。社内だけではなく、社外を含めてのカイゼンPDCAサイクルが回るわけだ。ますますビジネススピードが早くなりそうだ。
ただ、日本も同じように、情報シェアの面で負けてない人たちもいるわけで、格差社会じゃないですが、情報面での格差がそのまま、人間力の差になって、収入面や転職時の差、ビジネススピードの差になるんじゃないかと思います。