戦争における『人殺し』の心理学

今年は読書の年と決めているので、いろいろと乱読しています。
人間が組織によりどう変るのかという意味で、興味があって手にとって見ました。
こういう古典って馬鹿にできなくて、やはり年月を経て残っているコンテンツには何かがあるという意味で、いろいろなことに応用できることが多いです。
例えば、孫子の兵法に「人を動かしたければ、その人がそう動かざる終えないような状況にしてしまえ」というものがあります。なかなか、含蓄がありますよね。
そうした視点でこの本を見ると、組織がいかに人を変えてしまうかという現実をまざまざと表しているという意味で、非常に怖い本ではあります。
特に発砲率の推移がすごい。

第二次大戦において、発砲率は15%。
朝鮮戦争は55%
ベトナム戦争は90%

だそうです。組織はここまで効果的に人を変えられるようなってきたんですね。

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)