お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

今年は読書の年にしようと思って、最初に手に取った一冊。著者は知らなかったのだが、最近では「勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─」や、「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」などの著書で有名な方で、昨年、遅筆の私からすると、信じられない驚異的な数の書籍を執筆して、しかもほとんどがベストセラーになっているという方のようだ。
内容は、日本人は金融リテラシーに欠けており、定期預金、生命保険、住宅などの不動産資産と言った偏った資産から、かえって、将来的なデノミによる円資産の目減りなどのリスク回避のためにも、金融知識をもつべし、だそうです。それから、金融商品別の特徴、特に最近流行の分散投資アセットアロケーション)の基礎、そして、まずは投信などを使った具体的な実践方法について、非常に平易な言葉で書かれている。
この方の著書の特徴なのだが、おそらく、メインターゲット層は30代。今の60代以上の年金勝ち組に対して、実際の支払う費用に比べて受け取る年金のほうが圧倒的に少ない層に対してのメッセージ性の高い書籍を書かれているのだが、話題の選択が非常にうまい。この方の書かれている内容は、とんがった新規性があるわけではないが、堅実なデータとわかりやすい言葉で、今、こういった層が必要とする知識を短期間で習得できる指針を与える点が受け入れられているポイントなのではないかと思う。
あと、筆者のバイブルのひとつ「考具」にもあるが、この本を読んだら、実践することが重要。「考具」では、「成功するのは簡単である。なぜなら、こんなにも成功事例が巷にあふれているにもかかわらず、実践する人は、ごくわずかであるからである。(うろ覚え)」とある。やはり実践と、長く続けることが重要である。

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
勝間 和代 (著) 
価格: ¥ 735 (税込) 

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
勝間 和代 (著) 
価格: ¥ 1,575 (税込)  

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
勝間 和代 (著) 
価格: ¥ 1,575 

考具―考えるための道具、持っていますか? 
加藤 昌治 (著) 
価格: ¥ 1,575